足が汗をかく仕組み

足が汗をかく仕組み

足の裏のツーンとした臭い、あのニオイの正体は足でかく汗ではないって知っていました?
私は長い間、勘違いしていました。しかし、足の汗は臭わないのです。

 

 

足にはエクリン汗腺のみ分布している

汗が出る汗腺には2種類のエクリン汗腺とアポクリン汗腺があります。
足にはこれら2つの内のエクリン汗腺しかありません。足からかく汗はエクリン汗腺から出ています。

 

エクリン汗腺は身体中に分布しており、全部で180万個?280万個あります。それらは身体中に均一に分布しているわけではなく、部位によって全く異なります。

 

エクリン汗腺の分布が特に多いのは、

  • 手のひら
  • 手の甲
  • 足の裏
  • 足の甲

です。

 

足の裏にあるエクリン汗腺はなんと1平方センチーメートルあたり250個もあります。

 

足の裏にエクリン汗腺が多いのにはきちんとした理由があります。人類が大昔に四足歩行から二足歩行になり大地を歩き回るようになる過程で足の裏に湿り気がないと、滑ってしまうことが多くありました。足の裏のエクリン汗腺が密集し、多くなったのは、二足歩行になった時に滑りにくくするためなのです。

 

今でもその名残があり、足の裏にはエクリン汗腺が多く、汗がたくさん出るのです。足の裏からは1日で、200mlもの汗をかきます。

 

 

体温調整のためにエクリン汗腺が存在する

エクリン汗腺が身体中にあるのは、体温調整のためです。

 

汗が体温を下げるのには、気化熱という化学反応を利用しています。水は蒸発する際に周囲の熱を奪う性質(気化熱)があり、体温は汗が蒸発する際の気化熱で下げることができています。

 

 

汗は自律神経が無意識にコントロールする

汗を出す、出さない、は自律神経がコントロールしています。
自律神経は、体を統括している神経で、呼吸、食べ物の消化、体温調整と生命の維持を自動的にしてくれている神経です。

 

夏場、外を歩くと止めどなく汗をかきますが、クーラーの効いた部屋に入ると一気に汗が引いた経験はあるのではないでしょうか?

 

外では体温がとても高くなっているので、体の温度を下げようと自律神経が毛細血管を膨張させ、エクリン汗腺を刺激します。この結果、汗腺から汗が出てきて気化熱によって体温を下げます。ヒトは体温が上がりすぎると、意識が朦朧として最終的には死に至ってしまいますので、体温調整のメカニズムはとても重要なのです。

 

一方、クーラーの部屋に入ってしまえば体温は適温まで下がるので、自律神経が毛細血管を閉じ、エクリン汗腺への刺激はなくなり、汗が止まります。

 

 

自律神経は人が起きていようと、眠っていようと自動的に働き、体温調整をしているのです。

 


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