ニオイの元は常在菌の放出するイソ吉草酸

ニオイの元は常在菌の放出するイソ吉草酸

足のニオイの元になっているのはイソ吉草酸という化学物質です。この名前は聞いたことが無い方が多いかもしれませんが、わたしたちの足には多かれ少なかれ、イソ吉草酸が分泌されています。この量がある一定以上になると、足のニオイとして私たちの鼻に認識されるようになるのです。

 

 

イソ吉草酸は特定悪臭物質

イソ吉草酸は環境庁が策定した悪臭防止法で特定悪臭物質に指定されている物質です。

 

悪臭防止法とは、工場や事業場の事業活動で発生する悪臭について規制を行うことで生活環境を保全し、国民の健康の保護することを目的とした法律です。

 

対象とする物質は、不快な臭いの原因で生活環境を損なう恐れのあるもので、現在は22つが指定されています。指定されている22つの内の1つがイソ吉草酸で、環境庁により特定悪臭物質に指定されたのは平成元年になります。

 

化学名は3-メチルブタン酸で、足の裏から放出される以外に、植物や精油にも含まれています。イソ吉草酸は、無色透明で揮発性であり、水には溶けにくく有機溶媒に溶けやすい物質です。畜産事業場、化製場、でんぷん工場から排出されるイソ吉草酸が悪臭の元となり、公害問題にまで発展しています。

 

 

足の裏が臭いのはイソ吉草酸

常在菌が老廃物や皮脂を取り込む際にイソ吉草酸を放出し、悪臭を放ちます。これが足の臭いの正体です。

 

足には常在菌の栄養素である角質老廃物や皮脂はたっぷりとあるので、常在菌の栄養素が足りなくなることはありません。常在菌は高温多湿状態下で動きを活発にするので、汗をかいた靴の中は湿度があり暑くなっているので常在菌にとっては繁殖しやすい(=イソ吉草酸をたくさん放出する)環境なのです。

 

足のエクリン汗腺から汗をかいて、高音多湿状態となる環境が常在菌の動きを活性化させ、特定悪臭物質に指定されている多くのイソ吉草酸を放出します。これが足の裏の臭いの原因です。


関連ページ

足が汗をかく仕組み
足が汗をかく仕組み